現代の出版業界における
カートゥーンは、一般にユーモラスな傾向を備えたイラストレーションのことを指す。この用法は、
1843年に風刺漫画雑誌『
パンチ』が誌上での風刺画、とりわけ
ジョン・リーチによるスケッチに用いて以来、現在に到るまで用いられている。これらの作品の第1作は、後の新
ウェストミンスター宮殿の壮大な歴史フレスコ画下絵展示会を風刺したものであった。これらのイラストは、元来は「ミスター・パンチの鉛筆画集」
Mr Punch's pencillings と題されていたが、ウェストミンスターの政治家達の利己的な姿勢に対する皮肉として、新たな「カートゥーン」という題が導入された。
時事カートゥーン(Editorial cartoon)は、専ら報道出版物のみに掲載されるカートゥーンの一形態である。時事カートゥーンもまたユーモアを使用しているが、基本として
反語や
風刺の目的で、より真剣な調子で使われている。この表現は通常、社会的あるいは政治的な、もしくはその両方の時事問題における視点を描写する視覚的メタファーの役割を果たす。時事カートゥーンはしばしばフキダシを含み、時には複数のコマから構成されている。特筆すべき時事カートゥーン作家として、ハーブロックとマイク・ピーターズがいる。
コマ漫画と初期の
アニメーション映画の表現手法上の類似性のために、「カートゥーン」という用語はアニメーションをも指すようになり、今日ではこの意味が用語
カートゥーンの最も基本的な用法となっている。アニメーションにおけるカートゥーンは、通常は
テレビや
映画で上映され、動画として表示するため高速で連続表示される画像イメージとして制作される。この用法においては、単語カートゥーンは時にはトゥーン(Toon)と短縮される(この用語はアニメ『
ルーニー・テューンズ』の転訛かもしれない。また、この用語は映画『
ロジャー・ラビット』により広まった。有名なのが、アニメが登場人物を殺した時の新聞の見出し「TOON KILLS MAN」の文字であろう)。この用語はあらゆるアニメーション作品に適用可能であるが、多くの場合は子供向けの、
擬人化された動物や
スーパーヒーローが活躍したり、子供の主人公による冒険を特徴としたりするジャンルや、その他の類似するジャンルに対して最も頻繁に使用される。日本の
アニメのように、西洋の伝統的なアニメーションの慣例に適合しないアニメーション作品は、概ね「カートゥーン」とは呼ばれないが、この状況は変化しつつある。同様に、子供に不適切な作品であることを明確にするために、多くの場合
ポルノや
18禁アニメのような成人向け作品に対してこの用語は用いられない。