自動券売機 wikipedia|無料辞書
◆ 概要
日本では、
1926年(
大正15年)
4月25日に
東京駅・
上野駅において
ドイツ製の入場券を取り扱うコインバー式(
硬貨を入れ、バーを下に強く下げると1枚券が落ちる方式)のものが導入されたのが最初だといわれているが、それより前の
1907年(
明治40年)に
新橋駅で同じ方式のものが導入されていたという資料も見つかっており、発祥は定かではない。その後、
1929年(
昭和4年)
12月21日には同じ方式で初乗り区間とその次の運賃区間(5銭及び10銭)の乗車券を取り扱うものも登場している。戦時中は一時撤去されるが、
1951年(昭和26年)3月に再登場した。
1950年代から本格的に導入され始めたといわれ、初期においては、一定金額を投入してレバーを操作すると、印刷済みの単一金額の切符・食券・証票類が提供されるだけの機械的な機構の装置であったが、現在、電気・電子的な制御により盤面のボタン操作による選択で、多種多様な切符や食券などが随時印刷出力される多機能なものに進化している。
券面印刷に使用される
プリンタの印字方式は、ドットインパクト方式や感熱式などが用いられる。さらに、鉄道などの
自動改札機に使用する乗車券類は表面の印字だけでなく、裏に塗布された磁気記録面に対して券片の情報を記録する機能も持つ。これは自動改札機が導入されていない有人駅でも導入されているところが多い。
◆ 用途
◇ 乗車券用
鉄道の乗車券用の自動券売機は、
1970年代以降、大都市圏を中心に普及が本格化した。
利用しうる硬貨・紙幣・カード
ほとんどの
鉄道駅や一部の
バスターミナルで、主に短距離の乗車券類を販売する。路線にもよるが、発売金額が最低運賃の100円程度から、最高で2,000円程度のためか、かつては千円札のみ
紙幣を受け入れるボタン式が主流であり(さらに1980年代以前は、硬貨専用の機種(鉄道博物館の画像の右側の垂直ボタン式券売機が典型例)がほとんどで、都市周辺の主な駅では、ある一つの運賃の乗車券専用の自動券売機も設置されていた)、高額紙幣を受け入れて千円札を釣り銭として払い出す券売機はあってもそれほど多くなかった。
近年のものは2千円札、5千円札および1万円札に対応し、千円札のほか2千円札や5千円札を釣り銭として払い出す機能を有する、液晶
タッチパネル式が多い。海外では、
硬貨しか受け入れない券売機が多いが(この場合、紙幣両替機が近くに設置されている)、近年導入された券売機においては、小額紙幣のみならず、全紙幣を受け入れるものも増加しつつある。
なお、タッチパネル方式券売機の一部機種では
視力障害者用に
テンキーを備えており、
点字運賃表などで運賃を調べた後に金額をテンキーにて入力(音声案内あり)して購入できるようになっている。
領収書
JRや
私鉄・
地下鉄など各交通事業者の運賃選択式券売機の場合、販売駅から100km前後までの短距離乗車券が主体であり、
領収書は発行されないものが多かったが、現在では
東日本旅客鉄道(JR東日本)、
東海旅客鉄道(JR東海)、
名古屋鉄道、
東京急行電鉄、あおなみ線などといった、いくつかの鉄道事業者が設置する新型短距離用タッチパネル式券売機では、現金で購入した短距離乗車券の領収書を発行できるものも存在する。また、および新幹線などのでは、ボタン操作で領収書の発行が可能なものが多い。(現金購入した切符類に出札時に無効スタンプを押印してもらうことで領収証と同様の効力を持つ)
その他
ほかに、間違って買った乗車券類を取り出し口から押し込むと代金が払い戻されるもの(仙台市交通局など)もある。乗車券が完全にIC化されている海外の一部鉄道(
シンガポールMRT等)では、乗車券を購入の際、運賃のほかにカード保証金を合わせて支払い、乗車後、券売機に乗車券を返却すると保証金が払い戻される機能がある。乗車券を日本では代金を投入してからボタンを押すものが多いが、海外では代金投入前に券種を選択する方式が多い。日本では両方の方式に対応したもの(JRのタッチパネル式など)も存在する。代金投入前に券種を選択した場合には、投入金額が乗車券類の代金に達した時点で受入れが中止されて釣り銭が支払われる。鉄道事業者が券売機に釣り銭を誤って装填する(100円硬貨と10円硬貨を逆に入れるなど)ミスがしばしば発生しており、駅の掲示物や
ウェブサイトで告知されている。
また、旅客鉄道会社の一部の境界駅に設置されている自動券売機には、JR会社区間を区別する機能を付加しているものがある(例:
南小谷駅、
辰野駅など)。JR発足当初はすべての境界駅でこの機能が付加されていたほか、境界駅に近い駅でもJR他社区間を指定する機能が付加されていた(JR発足当初は、JRの会社区間を厳密に指定しないといけなかったため。
地方の私鉄では、後述する食券用自動販売機が乗車券用に利用されていることがある。
指定券自動券売機
JR各社で
1990年代以降、
マルスに接続され、新幹線などの指定席特急券が発行可能な自動券売機が設置されている駅がある。有人の指定席券発売窓口である
みどりの窓口と異なり、発売している列車や路線などに制限がある。主に設置駅での発券頻度が高い列車・路線を扱っている。
JR各社
・自動券売機 page1
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